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help リーダーに追加 RSS 単行本「お腹召しませ」浅田次郎

<<   作成日時 : 2008/07/10 18:25   >>

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 「明日への遺言」という、崇高な男気を見せてもらった後のこの作品。表題作の「お腹召しませ」は、武士だって死ぬのは恐いんだぞ〜、という話。
 主人公の武士は、たった80石の弱小士族だったが、そこに旗本から自分の娘にお婿さんを貰った。それもたくさんの持参金付き。その上すぐにお世継ぎも出来て喜んでいたところに、その婿殿が公金横領をやってしまう。このままではお家おとり潰しになりそう。
 しかし、ここでその武士の上司が「お家を守る方法がない訳ではない。お前が婿の責任をとって切腹すれば、美談にもなり、お家も存続させてもらえるだろう」と助言する。
 なんでオレがあんな出来の悪い婿のために死ななきゃならんのだ! 
「なぁ?そうだろ」
と妻や娘に同意を求めると、、。「ここはひとつ、父上、お家のためにお腹召しませ」とあっさり言われてしまう。「えぇ〜〜!」
 切腹という一大事なのに、なぜか吹き出して笑ってしまうこのお話。浅田次郎さんの巧みな文章で引きつけられます。

 この武士のじたばた振りが、今日の映画の岡田中将の潔さと対称的で、何とも笑えました。

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コメント(5件)

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家を守るって目的で、いったいどれくらいの切腹があったのかね〜…
Aki
2008/07/11 01:18
時代劇とかではよくそういった切腹は出てきますが、現実もそうだったのでしょうかねぇ。
この小説の中で出て来たセリフにも「あっしァ、14から60までのこの歳まで、長えこと御武家奉公をいたしておりやすが、実は切腹なんて話ァ、芝居のほかに聞いたためしもねえんで」とあります。
 「かの赤穂義士とて、その仕儀は腹など切らずに、三宝に手を延べたとたん介錯人が首を打ったと聞く。ましてやそののちは、三宝の上に刀も置かぬ扇子腹だ。・・・・以下略」なんてセリフも。
KURI
2008/07/11 19:23
お家を守るために切腹って、納得いかないですよね。
それも、悪い事をしでかした婿のためになんて、化けて出たいでしょう。
妻や娘にも賛成させらるなんて、気の毒です。
アプリ
2008/07/12 23:46
どれくらい実行されたのかは知りませんが
切腹という制度があったこと自体驚きですよね。
武士の社会が終わっても、戦争の時捕虜になるのを潔しとせず、自爆してしまう。
恥とか潔さ、とかを重んじるのでしょうね。
現代の自殺は、社会の生きづらさの表れでしょうけれど。
それにしても面白そうな本。読みたいです。

のぼうの城、も昨日本屋で見つけたんですけど
まだ単行本で高くて、
「これは図書館かな? book offにあるといいな」
と思いながら帰って来ました。
麦風
2008/07/13 07:24
アプリさん
その納得いかなくて気の毒な様がコミカルに描かれていて暗さがまったくないところが好きです。妻や娘にも「ほら、早よお腹召しませ」と急かされるところがなんとも。父親としてトホホなんですが。(^_^)

麦風さん
この世に生きる場所をなくして自らの命を絶ってしまう人は昔からいたのですね。現代でも自殺者は3万人でしたか?交通事故死は減りましたが自殺は増えるばかり。この本は短編集なので、表題作「お腹召しませ」はものの30分ほどで読めちゃいます。
 のぼうの城はお薦めです。先日直木賞候補にもなりましたね。同候補でとなり町戦争を書いた三崎亜記氏の「鼓笛隊の襲来」がタイトルだけで面白そうです。
KURI
2008/07/13 11:04

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