イタく感動する
この漢字を使うって知らなかったなぁ。
「痛く」じゃないとは思ったけど。
「甚く」
これで「甚(いた)く感動する」と読む。
程度の甚(はなは)だしいさま、非常に、ひどく。
「ムッチャやばいんだけど」「エモ!」「なんかじわじわきた」
う〜ん、若者用語のどれに近いんだかもよくわからない。
「エモい」は、やや郷愁的や感傷的な面があるから微妙に違うかもなぁ。
「昨日のライブはゲロヤバかったんだけど!」に近いか?
「昨日の芝居には甚く感動しました。」
親の前では「昨日のライブどうだった?」に対して、
「ムッチャ良かったー!」というが、
姉妹や友達同士だと、
「もう吐きそうだった。ゲロヤバ!」「エモさ半端ない」ってな感じになる。(きっと娘に聞くと「ちょっと違うかも」って言われるけど)
↑一昨日の哲学の道
「痛い」は、いわゆる「疼痛」の痛みであるが、
「イタい人」という使い方もある。
空気読めない系とか、見当はずれな事を言ったり、ちょっと見ていて恥ずかしいような人の時に使う。
痛車(イタシャ)というのも聞いた事があるかもしれない。アニメや漫画のキャラクターを車に貼りつけ装飾された車のこと。
アメリカの車「アメ車」と同様のイタリアの車という意味ではない。
この「イタい」という表現は、最近のものかと思ったが、古語の中にこんなのがある。
【傍ら痛し】かたわらいたし
意味は、「気恥ずかしい。 自分の言動を、そばにいる人がどう思うかと強く意識される気持ち。 」ということで、
どこかイタイに似ている。
似たような言葉で
【片腹痛いわ】かたはらいたいわ
というのもある。
意味は、「おかしくて見ていられない。」となっていて、またちょっと違う。
「甚く感動した」、「傍ら痛し」、「片腹痛いわ」
どれも日常的に使用した記憶はない。
中学、高校の頃、走っていると横っ腹が痛くなるのは、この「片腹痛いわ」とは違って、
ランニングで重い肝臓が大きく揺れて横隔膜が引っ張られて強い痛みを出すそう。
近頃軽いジョギングをしているが、あの脇腹の痛みを経験したことがない。
きっと肝臓が揺れるほど頑張って走っていないのだろうな。
この記事へのコメント
すぐにネットで調べます。
私も一緒です。若者用語は最初は嘆かわしいなって思うところもありましたが、今は逆に感心してばかりです。(^_^)